伯友会

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第13回OB講演会

2013年から始め今回で13回目となる伯友会OB講演会を、2019年10月25日(金)の6校時に高校2年生を対象に合併教室で行いました。

今回は51期の中口俊哉さん「拡張現実技術の医療応用研究の紹介と学位取得のすすめ」という題で講演をしていただきました。中口さんは上智大学理工学部卒業後、同大学院後期課程を修了し博士(工学)を取得、その後千葉大学工学部で研究者となり、現在は千葉大学フロンティア医工学センター教授として活躍されています。

中学1年生当時の集合写真で、古泉校長(佐久間先生)や山田ルイ53世と一緒に写っているところを見せて生徒の注意をひいた後、ご自分の六甲での話、上智大学に進学することになった経緯及び上智大学についての話、博士の取得やその後大学教授になるまでについてお話いただきました。もともと「理系」が好きで、その後その好きな「理系」の仕事に携わることができた喜びについても話されました。博士の取得と最近の就職事情については、理系だけでなく文系にもまたがる内容でした。千葉大学工学部総合工学科医工学コースについてもご紹介いただきました。

世界的には「AI医師を信頼しますか」といった質問に対し、半分近くの人々が「信頼する」と言っているとの例をあげて、今後の医療分野におけるAI技術の重要性についてお話いただきました。ポケモンGOなどのゲームにも使われている画像処理、バーチャルリアリティー、拡張現実感(AR)の技術をどのように医療に応用していくかといったことを専門にしておられ、外科手術や内視鏡の手術の時にMRI等の画像を体に映し出すことにより、より正確な手術をすることができるといった事例を画像とともに説明していただきました。画像処理やプロジェクターの技術といった工学の分野の研究が、医療技術の将来を支えているとのことでした。

(六甲学院中学校・高等学校 事務室 林)