伯友会

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2018年度2学期OB講演会

2013年から始まり今回で第11回となる伯友会OB講演会を2018年11月2日(金)の6時間目に高校2年生・中学3年生を対象に講堂で行いました。

まずは46期の岡本 剣さんが、中学生当時の集合写真を写しながら、2名の講師(原田 佳尚さんと渡辺 慎也さん)を紹介されました。

原田 佳尚さんは、松下電器産業(現パナソニック)を経て韓国・Samsung電子のPrincipal Engineer として韓国に在住されており、「世界No.1を目指すシリコン半導体エンジニアとして」という題でお話していただきました。六甲在学中及び大阪大学では陸上競技に打ち込み、大学時代には後に北京オリンピックのメダリストとなる朝原宣治と競い合った時に、「日本の1番」を身近に感じ、さらに「ひょっとしたら世界に向かっても戦えるのではないか」といった自信がついたそうです。松下電器産業でシリコン半導体を研究し、社内での様々な壁を突破しながら、トランジスタの最適な基本構造特許を世界に先駆けて考案、32nmゲート・ファースト方式でのシステムLSIの量産化に成功されたそうです。ところがその後過労で倒れ、さらにリストラにあい退職、韓国・Samsung電子に転職されたとのことです。最後に「世界一になるためのヒント」になる映像も準備していただいていたのですが、時間切れで生徒たちに見せることはできませんでした。

渡辺 慎也さんは、メタルワンのインドにあるネジ販売会社の Managing Directorをされており、「商社マンてどうよ?」という題でお話していただきました。山崎豊子の「不毛地帯」や百田直樹の「海賊と呼ばれた男」にも商社マンが登場するという話からはじまり、日商岩井に入社後のご自身の経歴とともに、商社とは、商社マンの仕事内容、商社マンになって良かったこと、商社マンになるには、といったことをお話しいただきました。ローソンやケンタッキーフライドチキン等身近にも商社があることや、SHOE DOG(シュードッグ)という本にもなっている日商岩井がナイキを育てた話をもとに、総合商社のビジネス展開を説明していただきました。また、ネジビジネスと自動車業界とのかかわりを例に、「投資」・「トレード」・「育成」・「その他諸々」といった総合商社のビジネスの進め方についてもお話していただきました。最後にインドのおすすめの映画「スラムドックミリオネア」と「PK」を紹介していただきました。

お二人とも事前に盛り沢山のパワーポイントを準備していただいていたのですが、時間切れのため、一番力を入れて準備されていた部分をお話しできなかったのではないかと思います。

(六甲学院中学校・高等学校 事務室 林)